マルホン片手に “SOTOGOHAN”

COLUMN

小雀さんに聞く、キャンプのこだわりやポイント！

１、調味料選びのこだわり

僕がマルホンを選ぶ理由

食べるのが好きで小さい頃から冷蔵庫の食材を勝手に使い料理を始め、料理を学び作っていくうちに、自分への料理からひとへ振る舞う料理に変わっていきました。

2004年から、食からアウトドアに興味を持ってもらいたいという思いで、簡単なレシピで食材も調味料も少なくした、さまざまなアウトドア料理を紹介してきました。

15年くらい前からは、旨味を簡単に引き出す添加物に頼らず、食材の組み合わせとレシピで旨みを引き出すように工夫しています。そこで、最初に変えた調味料が料理に出番の多い塩と油でした。

塩はそれまでに食べた中で一番気に入った小笠原の塩。手作りでミネラル豊富、塩味が控えめでほのかな甘味があり、食材の旨味を引き立ててくれます。

油はいろいろ使ってきたのですが疑問が多かったので、油の製法から調べました。

この時に油の製造方法の大きな違いを知りました。素材に圧力をかけて作る昔ながらの「圧搾製法」と化学溶剤を使って抽出する効率がいい「抽出法」の二つの作り方を知り、前者の圧搾製法の油が気に入りました。食材との調和を促し、旨味を消さず引き立て、料理への使い勝手の良さなどを考慮していった結果、マルホン「太白胡麻油」に辿り着いたのです。

わたしの料理連載の裏の決まり事は、日本全国のスーパーマーケットで購入できる食材、調味料を中心に組み立てることだったので、購入しやすい太白胡麻油が定番となりました。

２、オススメ調理道具

スキレット

アウトドアで人気の調理器具を選ぶなら「スキレット」この鋳鉄製のフライパンをお勧めします。アウトドアでも料理が美味しく作れ、アウトドアらしく料理の見栄えもよく、ご家庭でも活躍し、これで作ることで不足がちな鉄分も摂ることができます。

スキレットを上手に使いこなす

「ダッチオーブンは何を最初に買ったらいいか？」という質問に「スキレット」と僕は答える。
キャンプに限らず家でも重宝するからだ。
パンケーキや卵焼きなど台所でも使えるし、フタがあればご飯も炊ける。
焼く、煮る、揚げる、蒸す、ロースト・・とバリエーション豊富に様々な料理に対応する万能さが魅力です。
何より ”骨つき鶏もも肉”２本へ塩を振って10インチサイズのスキレットに並べにんにくとローズマリーを入れて蓋をし、直火の焚き火に突っ込む” というようなワイルドな調理が一番似合う。僕には欠かせない相棒です。

３、ソトゴハンを楽しむPOINT

風はどこから吹くのか

アウトドアで20数年料理をしてきましたが、ご飯を炊くことが今でも一番気を使います。春夏秋冬季節を問わず、風が吹き、雨中でもご飯を炊くという調理はとても難儀します。例えば、ダッチオーブンでガスやガソリンバーナーを使いお米を炊くときは、火が当たるのは鍋の底だけです。風がなければ鍋の周りには満遍なく熱が回りますが、風が吹いていると風上側の鍋脇は冷たくなってしまう可能性があります。だからそんなときは鍋を数回まわして同じ場所に風が当たり続けないように工夫します。

焚き火の火でご飯が炊ければより成功する確率は高くなります。焚き火の火の方が鍋全体を火で覆ってくれるからです。

ご家庭の電気釜は、鍋の底も脇も全て覆われています。焚き火はこれに近いのです。このお米の炊き方でお知らせしたかったのは、風が１番の大敵なので『風を避ける工夫をしながら調理をすること』です。しかし、あまりに風が強いとき、強くなりそうな時は、ご飯を作るのはあっさりとあきらめてください。大風が吹いて、全て飛ばされてしまう可能性もあります。自然には勝てません、危険なので無理はしないことです。